相続される財産というと、現金や預貯金・土地や建物などの不動産といったものがまず思い浮かびますが、それ以外にも動産である自動車も遺産相続の対象となります。
もしも自動車を相続するということになると、陸運局へ赴いて名義変更の手続きをしなければいけません。
その際に必要になってくるのは、遺言書か遺産分割協議書と除籍謄本です。
また、車検証なども必要になってきますので、忘れずに用意をするようにしましょう。
相続した自動車の名義変更をしてそのまま使用するというような場合はもちろんですが、古い自動車などの場合廃車にして処分をするというようなこともあると思います。
そうした場合にもまずは名義変更を行わなければ処分することができませんので、まず必要な手続きというのは同じ名義変更ということになります。
また、相続する自動車の価格は、通常の自動車であれば実際に流通している同型の自動車の価格を参考に計算されます。
もしもビンテージカーやクラシックカーなど通常の価値とは違う価値を持った自動車の場合には、その専門家に鑑定してもらった価格を参考にして計算されます。
最近では相続税をクラシックカーで物納ということがあったそうですが、中には車両登録のされていない走れないものもあったにも関わらず、クラシックカーとしての価値の高さということから物納が可能と判断されたようです。
自動車の相続は単独での相続も可能ですが、複数の相続人による共同相続も可能です。
しかしこの場合、何らかの処分をする場合に自分一人だけでは何もできないということにもなってしまいますので、できれば速やかに遺産分割協議を行って単独相続をした方が得策と言えるでしょう。
現金や不動産以外にも相続の対象となる財産は多々あり、自動車はその中の1つと言えます。
そのまま利用するという場合でも売却するという場合でも廃車にする場合でも、まずは名義変更の手続きが必要になってきます。